アルネ &カルロス
アルネ&カルロス(Arne & Carlos)はノルウェー人のアルネ(Arne Nerjordet)とスウェーデン人のカルロス(Carlos Zachrison)が出会い、2002年に誕生したデザイン・デュオ。オスロの北180kmにあるヴァルドレス地方トンスオーセンのかつての駅舎にアトリエを構え、創作活動を行っている。
ノルウェーの伝統的なニットパターンやスカンジナビアの民俗アート、自然からインスピレーションを得たモチーフなどを融合させた洗練されたデザインが特徴的で、北欧をはじめ欧米、アジアで高い人気を博している。2008年にはコム・デ・ギャルソンとのコラボレーションにより日本でも限定商品が販売され、話題となった。その後、モードの世界を離れ、2010年に『クリスマスボール(Julekuler)』を上梓。この本がノルウェーでベストセラーとなり、世界各国で翻訳され、世界の編み物ブームの火付け役となった。
2012年12月、2014年4月、2013年10月、2015年12月、2023年11月に来日し、東京、京都、大阪、名古屋、福岡、鹿児島でワークショップ等を開催。2014年4月の来日では日本ホビーショーにゲストとして招聘され、5月には東北ツアーを行なった。
これまでに日本語翻訳書籍として『北欧のガーデンニット』『アルネ&カルロスのあみ人形』『アルネ&カルロスのクリスマスボール』が日本ヴォーグ社から出版されている。

受賞歴も多く、2004年にはノルウェーのファッション雑誌「HENNE」のデザイン賞「Designer of the Year」を、2005年にはStiftelsen Schleiberの「Talent Award for Design」を受賞している。また2010年にはノルウェー手工芸協会(Norges Husflidslag)から最高賞である金メダルが授与された。
現在、アルネ&カルロスの作品は、オスロにある2つの美術館(ノルウェー国立美術館、ノルウェー民俗博物館)、トロンハイムの国立手工芸博物館にも作品が収蔵されている。また2012年にはデンマークのルイジアナ近代美術館、2015年には韓国の光州市立美術館でも作品が展示された。2012年には、アルネ&カルロスの10周年を記念して、ノルウェー国立美術館が2人の個展をプロデュースし、2012年5月30日、オスロのデザイン・建築センター「DogA」での開幕から、2015年8月16日、北ノルウェーのアルタ博物館で閉幕するまで、3年にわたりノルウェー各地の美術館やアートギャラリーで展示が行われた。

平日11:00-17:00